ロンドン大学通信課程学生のブログ

2022/8 BSc in Mathematics and Economics 修了。2023/10〜 データサイエンス修士課程

これまでの進捗とこれからの予定 2019

 入学から現在までの進捗と今後の予定を下記に示す。


【合格済み】

  1. Algebra
  2. Calculus
  3. Statistics 1(ハーフコース)
  4. Statistics 2(ハーフコース)
  5. Introduction to economics
  6. Abstract mathematics
  7. Microeconomics
  8. Further linear algebra(ハーフコース)
  9. Further calculus(ハーフコース)
  10. Asset pricing and financial markets

【今後の履修予定科目】

11. Macroeconomics
12. Machine learning
13. Elements of econometrics

and
14. Advanced statistics: distribution theory(ハーフコース)

15. Advanced statistics: statistical inference(ハーフコース)

or

16. Business analytics, applied modelling and prediction

 

*1~9および11は必修。他は選択。

今季は11と12を履修予定で、すでに勉強中。

13は必修ではないが、経済学を専攻する以上は必ず履修しようと決めていた科目だ。

 

あと残り1科目は、14と15のハーフコース1セットにするか16にするか迷っている。

14と15は、一時期履修対象から外した統計学の上級科目である。統計学と名の付く科目はすべて取って初志貫徹したいという気持ちがよみがえってきた。

16はmanager さんのquantitativeなdecision-making 的な、去年から始まった科目である。まあ、こういう科目もよいかと。

 

現在12は重回帰分析を勉強中。少しずつ、4の知識に実態が宿り始める。

統計学は基礎レベルでも理解するのに時間がかかることを実感している今日この頃だ。

 

13と14と15はもろに統計学だし、16を選ぶにしても統計が入ってくる。

選択科目にかかわらず、さらに統計学になじんだ上で学位を取る。

 

今季を含めてあと2期で学位到達の予定だが、この先の進捗の不安要素は11と13だ。ボリュームが大きく、かつ現在11の難易度で苦労している。さすがに世界トップレベルだ。

ただ、Open economyあたりから少し勉強が楽になってきたから、今年もう1科目履修することも考え始めた。理想として、来年は13のみに専念したい。

あくまで理想だが。

 

今月には継続料を払って履修科目を決定する。


試験前の追い込みについて


毎年5月の期末試験の追い込みのためにコンを詰めるのは3月までとしたい。
3月までに復習が十分にできているという意味だ。

4月以降は暖かくなって頭がのどかになるから、ペースダウンできる状況でありたい。また、試験直前なので長時間の勉強による疲労の蓄積を避けたいというのもある。試験本番でクリエイティブに難問を解いていくためには疲労を残したくないのだ。
4月は無理せずにところどころ残った穴をゆっくり埋めていくようにしよう。

そしてGWで試験時間を意識しながら最終調整して準備完了。

ま、理想としてそうありたい。



2019-2020 session 開始


新学期が始まるのは正式には秋なのだろうが、こちとらサラリーのためにあくせく働く勤労学生である。時間がない。待っている余裕はない。
もう5年目の勉強を始めている。
5年目......。

入学から現在までの進捗と予定を下記に示す。


【合格済み: 全て必修】
1: Algebra
2: Calculus
3: Statistics 1(ハーフコース)
4: Statistics 2(ハーフコース)
5: Introduction to economics
6: Abstract mathematics
7: Microeconomics

【結果待ち:10は選択、他は必修】
8: Further linear algebra(ハーフコース)
9: Further calculus(ハーフコース)
10: Asset pricing and financial markets

【今季履修予定科目】
11: Macroeconomics
12: Machine learning

11は必修。12は選択。

11も12も内容はタイトルどおり。
マクロ経済と機械学習。楽しい組合せ。

11は最後の必修科目である。昨年から学習を進めている。ボリュームたっぷりで、まだ1/3しか終わっていない。

12はまず4の復習から入っている。
この科目はRプログラミングの課題提出があるから、期末試験までの時間の使い方がいつもと異なることになる。

そして、もし10が赤点なら履修予定リストに加わる。
そうなると気楽ではない。再履修そのものが気楽ではないのだが、気楽ではない一番の理由は他にある:
再来年に学位到達を予定している。来年は計量経済学を履修予定なのだが、これまたボリュームが随分ある。再来年に学位に到達するためには、今年中に計量経済学の学習を始めたい。
だから、再履修で10に今年度の時間を使うことになると困る。

再来年までに学位に到達しなければいけない理由はない。だが、最近職場での立場が変わった。現状から先を想像すると、さらなる仕事との両立の延長はちとしんどい。
だから10は点数が低くても合格しているほうがよいのだ。

この10は、5月に実施された試験の問題レベルが大学から支給された教材と大きく乖離していたことで、多数の学生から不満が噴出している。
10は、別の古いファイナンス科目から派生した新しい科目である。
ある学生は、その派生元の科目の問題まで解いて試験に備えていたにも関わらず、今回の試験問題には十分に対応しきれなかったとポータルサイト上でコメントしている。
自分はさすがにそこまでの準備はしなかった。だから自分以上に悔しい思いをしただろう。

揉めている理由はそれだけではない。
章末問題の解答のリリースが遅かったり、数式シートが試験時に提供されるとアナウンスしていたのに実際は提供されていなかったりで、この科目に関しては大学側の不手際が目立った。
さらに、試験後の多数の学生からの抗議に対し、LSE関係者が試験作成スタッフを擁護し、何も対策を講じない旨のコメントを発表して火に油を注いだ。

ポータルサイトのフォーラムで学生達の抗議の投稿を読んだ後、自分も当局に対し複数回問い合わせのメールを送った。不当な扱いを受けて、どうやったら正当な評価が実現できるのかと。
自分は、沈黙しない世界中の学友に追従して抗議しただけなのだが、どんな形であれ黙っているよりはマシだと考えたから行動に移した。
色々な事情があって通信で学ぶという道を選び、限られた時間を工面して試験に臨んでいるのは皆同じだろう。黙ってただ試験結果を待っているだけでは他の学生諸君に対して申し訳ないと思ったのだ。

再履修になった場合、試験のためにどのように勉強したらよいのか現時点で目処が立たない。
厄介な科目だ。

誤解が無いよう断っておくが、今まで履修してきた他の科目で同様の問題が発生したことはない。

2018-2019 session 終了

4年目は下記の科目の期末試験を受験した。

【2018-2019 session】
1: Further linear algebra(ハーフコース)
2: Further calculus(ハーフコース)
4: Asset pricing and financial markets

※1、2は必修。4は選択。

2の試験は先々週終わり、1と4も先週終わった。

1は2と同じで、せめて60点超えていてほしいところ。
大問が4つ。で、1問目で2時間中1時間を使ってしまい、のこり1時間は喉が焼け付くほどの緊張状態に突入。
時間配分は意識していたのだが、問題にのめりこんだが最後、そうそうクールに途中で諦められるものではない。

今年も難問揃いだった。
この譲らない難易度のおかげで、学位までの道のりは非常に有意義だ。
初年度の入門科目と共に、線形代数を担当しているのはLSEのM. Anthony および M. Harveyという両先生だそうだ。
彼らが著した線形代数の参考書のわかりやすさは世界トップレベルじゃないだろうか。
是非一度面と向かってお礼を言いたいくらい感謝している。

そして4。新設科目だから元々得体が知れなかったのだが、それにしても意味不明な問題の多さにびっくりした。
気が遠くなって試験中に睡魔が襲いかかったくらいである。
試験後、試験内容がSubject guide(大学支給の教材)と乖離していることについて、世界中の学生から怒りのコメントがポータルサイト上のフォーラムに寄せられている。騙されたと。

赤点の可能性あり。
ファイナンス科目にはそんなにこだわりはないので、正直、低い点数でも合格しているほうがよい。
記述量は決して少なくない。部分点でなんとかなってくれないもんだろか。

ひどく疲れた。


期末試験期間中

今期は下記の科目の期末試験を受験する。

【2018-2019 session】
1: Further linear algebra(ハーフコース)
2: Further calculus(ハーフコース)
4: Asset pricing and financial markets

※1、2は必修。4は選択。

2は終わった。
そこかしこにバッチリ解けた問題あり、他方では初歩的な偏微分計算でヘマしていることを試験後に気づいたりで、70点は厳しいと思われる。
せめて60点は超えていていただきたい。

暑くなったことなどが影響して睡眠がイマイチだったが、実力は出せたと思う。
仮にベストコンディションでも、どうしたって実力以上のものは出せなかっただろう。

あと二つ。ギリギリまで勉強する。


ひと山越えた


ロンドン大学に入学してから3年半を超えた。

ロンドン大学に入学した理由の一つは、卒業した大学の物理学専攻時代に中途半端で終わった数学の勉強のやり直しである。
解析と線形代数。とくに線形代数

期末試験を目前にして、すでに一つの峰を超えた感覚がある。
例えば3次元空間中の2次元平面の法線とゼロ空間とレンジが対称行列によって明確に結びつく。
また例えば行列のレンジへの正射影は回帰直線のパラメータを導き、代数と統計学を繋げる。
決してProficiency のレベルではないだろうが、それでもロンドン大学入学以前には想像できなかったような深く広い世界を知ることができた。
本来この高みには20年前の学生時代に到達していたかったが、ま、しょうがないか。

人生の、ずっと停滞していた部分が解消された。そしてここからさらなる高みへ行ける。
物理学も制御工学も金融工学統計学も。
欲しかったのはこの先の人生を楽しむための土台と、その土台を築き上げたという今のこの充実感で、それは学位以上の価値である。

期末試験が始まる。
2時間というひどく短い時間内に、ひどく込み入った数式の中から落ち着いて取っ掛かりを見つけたり、やけにシンプルな数式からやけに深入りした概念を引っ張り出す作業になるだろう。

ここを乗り切ると、学位までの道のりは終盤へ。

当日は冷酷な数学マシーンと化す。
赤点取った去年とは段違いの実力をみせちゃるゼ。


今更ながら自己紹介

【職業】
会社員(メーカー勤務、企画部門)

【学歴】
大卒(物理学士)

【英語】
Cambridge CAE

ロンドン大学在籍情報】

  • 学科: Mathematics and economics
  • 在学期間: 2015~2021(予定)

ロンドン大学を選んだ理由】

  • 興味ある学科があったため。
  • Cambridge CAEが入学要件を満たしていたため。
  • 興味ある学科を提供している大学(LSE)が世界トップレベルと評価されているため。
  • 学費が安いから。

【Mathematics and economicsという学科を選んだ理由】

  • 統計学を学びたかったため。
  • 統計学の知識を転職に利用するため。(2016転職済)
  • 経済学に興味があったため。
  • 物理学科時代に中途半端で終わった数学の勉強のやり直しのため。
  • 数学は英語経由の方が勉強しやすいため。
  • 基本的に期末試験だけで各科目の合否が決まることから、自分のペースで勉強を進められ、仕事との両立が十分可能と判断したため。(ただし、科目により課題提出あり)
  • 数学科目が物理学科時代に学んだ数学と被っており、全くのゼロからスタートするわけではないことから、通信でも学位に到達できると見込んだため。

以上