ロンドン大学通信課程学生のブログ

2022/8 BSc in Mathematics and Economics 修了。ただいま小休止中

これまでのまとめ

2015年1月にCambridge CAEに合格した。合格証を使って経済学や統計学の勉強をしたいと考え、海外大学の通信を探し始めた。記憶が乏しいが、わりと早い段階でロンドン大学インターナショナルプログラムにたどり着いた覚えがある。最近思い出したが、当時日本在住で英語の面倒を見てくれていたイギリス人の友人が、目を輝かして、帰国したらどこぞの大学のマスターだかドクターだかに進学すると言っていた。よくわからなかったから、「インペリアル何とかか?」と聞いたら呆れて首を振っていた。あれ、ロンドン大学って言ってたような気がする。だからインペリアルロンドンみたいな単語を連想したんだろうな。それで俺はロンドン大学を意識し始めたのか...なにせ7年以上前のことなので覚えてない。

ロンドン大学とかスクールオブエコノミクスとか、詳細をよく知らないまま、わりと行き当たりばったりでロンドン大学に決め、2015年7月に入学確定。当時は、1年目をなんとか乗り越えて勉強に慣れさえすれば、2年目以降はスムーズに進み、長くても4年で片付くと本気で考えていた。実際は想像以上に2年目以降の科目が難しく、結局は7年かかった。甘かった。甘ちゃんだった7年前の俺。

学位到達までの合格科目を下記に示す。(合格順;()は合格年;10、12および13は選択、他は必修)

1: Algebra(2016)
2: Calculus(2016)
3: Statistics 1(ハーフコース)(2016)
4: Statistics 2(ハーフコース)(2016)
5: Introduction to economics(2017)
6: Abstract mathematics(2017)
7: Microeconomics(2018)
8: Further linear algebra(ハーフコース)(2019)
9: Further calculus(ハーフコース)(2019)
10: Asset pricing and financial markets(2019)
11: Macroeconomics(2020)

12: Elements of econometrics(2021)

13: Machine learning(2022)

 

以下、種別ごとにまとめる。

 

【経済学・ファイナンス

5: Introduction to economics(2017)

7: Microeconomics(2018)

10: Asset pricing and financial markets(2019)
11: Macroeconomics(2020)

入門科目5の試験結果は良かったが、当時すでに疲弊していたことを思い出す。次年度以降の7や11の難易度と比較すると、自分の経済学への興味は表面的なものに過ぎなかった。ろくに事前準備もせずに入学しておいて、よくもまあ11までやり遂げたなと、我ながら感心する。5だけで十分知的好奇心は満たされていたんだろうに。10は新設科目で、入学当初から予定していた統計学の上級科目と引き換えに履修した。教材の内容に比べて期末試験は難しかったが、履修して良かったと思う。

5から11までの間に3年間の開きがあったのはかなり問題がある。5の内容を忘れた状態で11の学習を進めることになってしまったからだ。先に経済学系の勉強をまとめて片づけてしまえばよかったのだろう。そうすれば試験結果はもう少し良かったかも知れない。当時は数学系の科目を早く学びたいという衝動に駆られていたから、そのような判断は出来なかった。ともあれ、おかげさまで普段の経済ニュースに対する捉え方が変わった。今後は、世界の経済動向を通して経済学を生涯に渡って復習していくことになるだろう。

 

【数学】

1: Algebra(2016)
2: Calculus(2016)

6: Abstract mathematics(2017)

8: Further linear algebra(ハーフコース)(2019)
9: Further calculus(ハーフコース)(2019)

本学科Mathematics and economics の特徴は、1、2と同様、6、8、9も必修になっているところにある。線形代数の1と8は特にしんどかった。勉強すればするほど理解が遠のくような地獄の深みがあった。ベクトルと行列に伴う概念にだいぶ慣れたように思うが、その深遠な世界に対する理解には未だに確たる自信がない。今後、さらに使い慣れる必要がある。6は、今回いい機会なので日本語訳がわからなかった学習内容の訳を調べてみた。上限・下限、群、同型、傍系など。学んだことはあんまし覚えてない。ただ、染み付いたコンセプトがどこかで無意識に役立っているんだろうとは思う。9は、まさか解析で赤点を取るとは夢にも思わなかった...。
ロンドン大学で学んだ理由の一つである数学の学び直しという意味では学習内容に満足している。難しいコンセプトが背景にあっても計算のスピードを確保できるようになった。他方、難問だらけの学習を通して、数学に対する認識が甘かったことに気付かされた。「数学を使うことには興味があるが数学そのものには興味がない」とは、俺自信が昔ほざいたセリフだ。こんなことを言って許されるのは、アインシュタインぐらいなもんだろ。今後、本気で数学に向き合う時が来るかもしれない。

 

【数学科学】

3: Statistics 1(ハーフコース)(2016)
4: Statistics 2(ハーフコース)(2016)

12: Elements of econometrics(2021)

13: Machine learning(2022)

2016年から2021年までの5年間の開きは大きな問題ではなかった。仕事で統計学を活用していたからだ。3は難しいことは抜きにしてとりあえず信頼区間や仮説検定などを使ってみようという、まさに初心者向けの科目だった。他方で4は同じ内容にかなり解析的に入り込む。今から思うと、4はもっと大きな体系の中で、さらに高度な数学を駆使しながら説明した方がわかりやすいと思われる。12を学習していた頃は7年間で一番精神的に追い込まれていたのではなかろうか。11のマクロ経済が終わった後で、かつ13の学習を前年から引き続き進めていた頃だ。11と13を同時に学習していた2019年からの疲労が極限に達していたに違いない。当時はすでに休息日を取り入れる等の息抜きができなくなるほど進捗が遅れることに対する恐怖が常態化していた。学習内容の難易度に怯えていたのだ。(結局、2022年5月まで気が休まることは無かった。)さらに、当時は職場で各種システムの導入を進めるために奔走しており、学習を進めていく上で必要な創造性の大半を仕事に持っていかれていた。12は他の科目よりも特に良い成績を切望した科目だったが、50点台に終わった。13も同じように大事な科目、かつ同様の成績で、こちらは点数に納得できていない。機械学習、データサイエンス。完全に火がついた。今、12の復習をしている。勉強は続く。

 

入学した2015年には転職もした。頭から腐り切って永久に進展がないハキダメ雑用会社を辞め、パワハラが骨の髄まで染みついた客先の○○電機及びその系列とも縁が切れた(「その点」において派遣契約で常駐している他の会社の社員に至るまでエリート中のエリートだった品質管理部さんは、近年大変なことになっておられるようで)。今の職場に転職し学習内容を職務に活かすに至り、人生はマイナスの地点からゼロを超えてプラスに転じた。カルト集団のごとき閉鎖的環境で自分を安売りするような真似はもう二度としない。

良いまとめとなった。今後に活かす。