ロンドン大学通信課程学生のブログ

2022/8 BSc in Mathematics and Economics 修了。2023/10〜 データサイエンス修士課程

Dr. スランプ

なにかの記念なのか、YouTube でアラレちゃんが見られる。5話まで。
このアニメ、もう40年ぐらい経つのか。
センベエさんの目玉が落っこちて、手探りで拾って顔にはめ込み直したのはみかんだった。
この、圧倒的無意味の極致。
世代的にはドラゴンボールだが、Dr.スランプの方が好みだ。

春が来る。だから期末試験もやって来る。
焦るのだが、暖かくなると勉強が手に着きづらくなる。

去年はAlly McBealで現実逃避してたな。


勉強の進捗20190120


今期は下記の科目を履修している。

【2018-2019 session】
1: Further linear algebra(ハーフコース)
2: Further calculus(ハーフコース)
3: Macroeconomics
4: Asset pricing and financial markets

※1~3は必修。4は選択必修。

一通り勉強の終わっている1と2は、過去問を使って復習を進めている。
A(ATA)-1ATなど。Aは行列、ATはその転置、-1は逆行列のつもり。こんな意味不明な記号の羅列が素晴らしい機能を有するのだ。

3はやっと1/3ぐらい。2ヶ月以上かけてやっとインフレの章が終わった。
今季は間に合わない。試験は来年に回す。とはいえ勉強の中断はできない。恐ろしく内容が濃くて時間がかかる。
本当にUndergraduate レベルか?これ。
非常に重要な科目である。腰を据えて勉強しよう。

4は今月中に一通り終わりそうだ。
順調である。
最終章はオプション。
ブラックショールズ方程式をカジって終わり。


2018年終わり


入学したのは2015年。長い助走期間の最中である。
平成がもうすぐ終わるから、今は新しい時代への準備段階だと言っとこう。
更新した運転免許証の写真はもうすっかりおっさんだが、人生のピークはこれからやってくる。そう考えると、少年期と青年期を過ごした古い時代はすっかり色褪せてしまった。

来年からは職場で自分のデスクが2ヶ所に増える。仕事の範疇が広がる。
経済学も統計学も、それからちょろっと物理学も、多面的に活用することになるだろう。
大学の勉強は新しいステージへ進んでいく。
キーはやはり統計学だ。

欲しいのは実力だけ。
例えば、日本では大して有名ではないケンブリッジ英検に沿って勉強したら日本人が大好きなTOEIC のスコアが上がった。
実力さえあればミテクレは後から付いてくる。

ま、そのうち実力を見せつけて、ロンドン大学通信の「格」を示すつもりだ。

勉強勉強。

--------------------------------------

本ブログをちょくちょく見ていただいている皆様、訪問頂きありがとうございます。

来年もどうぞよろしくお願いします。

それではよいお年を。


築く土台


ファイナンスの勉強は進む。投資の価値を定義し、この先は市場効率とディリバティブを学ぶ。なかなか調子良い。
他方、マクロ経済学の勉強にはかなりの苦痛が伴う。最初に理解するまでの苦痛と、反芻して身につけるまでの苦痛が、ファイナンス科目の比ではない。
せめて、いきなり厄介な微分方程式とかが出てこないよう祈る。

知的好奇心を刺激するのは、物理学と同様、複雑な事象をシンプルなモデルで捉えようとする試みである。
苦痛でも、自分にとって新しい視点が欲しくて勉強している。
土台の哲学を固めて、実学を最大限活かしたい。



進歩しているという勘違い


英語を勉強していた昔の経験。
英語の使用を通じて英語力が伸びているという自覚が生じる。
まず勘違いである。
自覚しているほど伸びてはいない。
現在の努力に対する見返りへの期待が生み出す幻覚である。
受験英語」じゃあるまいし。会計屋さんの算数のような理屈だけで上達したりはしない。だから英語ビジネスが隆盛を極めているのだ。
ポテンシャルから実力への変換は、伸びた伸びたと軽口が叩けるほど簡単なものではない。

線形代数
昔、物理学でカジって、今はロンドン大学で深く勉強している。
わかっていたつもりの理論がわかっていなかったことに気付く。

わかっていないと気付いただけの進歩はあるか。



別の視点


最近読んでいる実用書からの引用:
“If I were willing to sell you the right to
receive $10 at the end of one year,
what is the maximum you would be
willing to pay ?”

これまで読んできたミクロ経済やファイナンスの参考書で現在価値の説明を何度も読んできたが、この問いかけが自分にとって最もリアリティを伴う。
どんな数式への戸惑いも無くなってしまうようなリアリティが。

ここまでシンプルで鮮烈であれば、頭に残って無くならないから、Post-it は必要ないし、コピーを部屋の壁に貼っておく必要もない。

一つの問題を複数の視点から捉える。
今さらながら、とても大事だと思う。

もう一個:
“The price you pay will determine the rate of return.”



履修を断念する科目

新設のデータサイエンスやファイナンスなどの科目を履修しようとする分だけ、入学時に予定していた科目を断念しようとしている。
断念する科目は下記のとおり。

1: Game theory
2: Mathematics of finance and valuation
3: Advanced statistics: distribution theory
4: Advanced statistics: statistical inference
5: Monetary economics

※1~4はハーフコース

1は断念したというより、ミクロ経済で導入レベルの内容を勉強した上で、興味を失ってしまっただけである。
確率まで拡張すると均衡は必ず存在することと、量的先手必勝が成り立つことだけ頭に残っていて、とりえずもう興味ない。
仕事で実践的に関わることがない限り、今より深く入り込むことはないだろう。

2はファイナンス線形代数が侵食してくる。非常に厄介そうだ。あとから学位に関係ないところで、ゆっくり勉強しよう。

統計学の上級科目の3と4も後から自力で学習するつもりだ。5も。
自力って、ある意味今も自力だけど。