ロンドン大学通信課程学生のブログ

2022/8 BSc in Mathematics and Economics 修了。2023/10〜 データサイエンス修士課程

2018年終わり


入学したのは2015年。長い助走期間の最中である。
平成がもうすぐ終わるから、今は新しい時代への準備段階だと言っとこう。
更新した運転免許証の写真はもうすっかりおっさんだが、人生のピークはこれからやってくる。そう考えると、少年期と青年期を過ごした古い時代はすっかり色褪せてしまった。

来年からは職場で自分のデスクが2ヶ所に増える。仕事の範疇が広がる。
経済学も統計学も、それからちょろっと物理学も、多面的に活用することになるだろう。
大学の勉強は新しいステージへ進んでいく。
キーはやはり統計学だ。

欲しいのは実力だけ。
例えば、日本では大して有名ではないケンブリッジ英検に沿って勉強したら日本人が大好きなTOEIC のスコアが上がった。
実力さえあればミテクレは後から付いてくる。

ま、そのうち実力を見せつけて、ロンドン大学通信の「格」を示すつもりだ。

勉強勉強。

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本ブログをちょくちょく見ていただいている皆様、訪問頂きありがとうございます。

来年もどうぞよろしくお願いします。

それではよいお年を。


築く土台


ファイナンスの勉強は進む。投資の価値を定義し、この先は市場効率とディリバティブを学ぶ。なかなか調子良い。
他方、マクロ経済学の勉強にはかなりの苦痛が伴う。最初に理解するまでの苦痛と、反芻して身につけるまでの苦痛が、ファイナンス科目の比ではない。
せめて、いきなり厄介な微分方程式とかが出てこないよう祈る。

知的好奇心を刺激するのは、物理学と同様、複雑な事象をシンプルなモデルで捉えようとする試みである。
苦痛でも、自分にとって新しい視点が欲しくて勉強している。
土台の哲学を固めて、実学を最大限活かしたい。



進歩しているという勘違い


英語を勉強していた昔の経験。
英語の使用を通じて英語力が伸びているという自覚が生じる。
まず勘違いである。
自覚しているほど伸びてはいない。
現在の努力に対する見返りへの期待が生み出す幻覚である。
受験英語」じゃあるまいし。会計屋さんの算数のような理屈だけで上達したりはしない。だから英語ビジネスが隆盛を極めているのだ。
ポテンシャルから実力への変換は、伸びた伸びたと軽口が叩けるほど簡単なものではない。

線形代数
昔、物理学でカジって、今はロンドン大学で深く勉強している。
わかっていたつもりの理論がわかっていなかったことに気付く。

わかっていないと気付いただけの進歩はあるか。



別の視点


最近読んでいる実用書からの引用:
“If I were willing to sell you the right to
receive $10 at the end of one year,
what is the maximum you would be
willing to pay ?”

これまで読んできたミクロ経済やファイナンスの参考書で現在価値の説明を何度も読んできたが、この問いかけが自分にとって最もリアリティを伴う。
どんな数式への戸惑いも無くなってしまうようなリアリティが。

ここまでシンプルで鮮烈であれば、頭に残って無くならないから、Post-it は必要ないし、コピーを部屋の壁に貼っておく必要もない。

一つの問題を複数の視点から捉える。
今さらながら、とても大事だと思う。

もう一個:
“The price you pay will determine the rate of return.”



履修を断念する科目

新設のデータサイエンスやファイナンスなどの科目を履修しようとする分だけ、入学時に予定していた科目を断念しようとしている。
断念する科目は下記のとおり。

1: Game theory
2: Mathematics of finance and valuation
3: Advanced statistics: distribution theory
4: Advanced statistics: statistical inference
5: Monetary economics

※1~4はハーフコース

1は断念したというより、ミクロ経済で導入レベルの内容を勉強した上で、興味を失ってしまっただけである。
確率まで拡張すると均衡は必ず存在することと、量的先手必勝が成り立つことだけ頭に残っていて、とりえずもう興味ない。
仕事で実践的に関わることがない限り、今より深く入り込むことはないだろう。

2はファイナンス線形代数が侵食してくる。非常に厄介そうだ。あとから学位に関係ないところで、ゆっくり勉強しよう。

統計学の上級科目の3と4も後から自力で学習するつもりだ。5も。
自力って、ある意味今も自力だけど。



2018/19 session 履修科目と学位まで


今期の履修科目について、考えがまとまった。

■今季履修予定科目
1: Further linear algebra(ハーフコース)
2: Further calculus(ハーフコース)
3: Macroeconomics
4: Asset pricing and financial markets

※1~3は必修。4は選択必修。

1と2は前期にやらかして再挑戦。軽く復習後、毎週1問づつ過去問をやっていく。
3は最後に説明する。

4は今期から始まった科目だ。
昨期にCorporate finance という科目を履修していた(試験は受けてない)が、その科目が2年後に廃止となる。学習内容を2つに分けるような形で代替科目が2つあり、4がそのうちの一つである。もう1つは、Principles of corporate financeという科目で、履修するか否かは未定だ。
途中まで勉強を進めた旧科目(Corporate finance)を全うするか新科目に鞍替えするか検討していたが、8月初旬にリリースされた4のSG(Subject guide: 大学から支給される教材)の、簡易かつ懇切な文章を読み、その志の高さに感服して鞍替え履修を即決した。
リリースから6年経った今になってSGの無数の誤記箇所を公表するような旧科目を今更選ぶ意味はない。途中まで進めた勉強が無駄になるわけではないから尚更だ。

4の内容は、ズバリ、投資入門である。
3をちゃんと勉強した後から勉強するのが理想だろうが、ミクロ経済は前期までに一通り勉強したし、マクロはとりあえず金融政策の基本ぐらいわかっていれば大丈夫だろうと考えている。というか勉強はもう進んでいる。今季間に合わせるつもりだ。

そして3である。
5月から勉強を進めている。進んでいるのだが、まだかなりのボリュームが残っている。現時点ですでに試験を来期に回すことも選択肢に入っている。
したがって、学位までの年数を残り2年から3年に延長させることも視野に入ってきた。
計6年。ま、いいでしょう。
急ぐ理由はない。
それよりも、First class。



右の眉毛無くなる


ヒゲをツルツルに剃るのは好きではない。
いつも無精ヒゲ程度は残しておきたいから、ヒゲトリマーを買った。Panasonicのやつ。
これからは、ずっとヒゲを生やしておこうという覚悟である。

とりあえず最初は2mmでカットした。中々良い。次は3mmでやってみるつもりだ。
一律2mmでヒゲを仕上げた後、眉毛もかなり長くなっていたので、ついでにトリマーでなぞってみた。
その瞬間、思わずあっと叫んだ。
顔の半分だけ、どこぞのチンピラ然としたプロ野球スラッガーのような人相になってしまった。

理想の長さは、ヒゲと眉毛で随分違うんだなと、改めて勉強になる。

ドラッグストアへわざわざアイブロウ鉛筆を買いに行く羽目になった。

片側だけ眉毛を描く毎日。
こんな、暑っついのに。